研究医養成コースの概要
コース名称
国内・外で活躍する研究医養成コース
開始時期と修業期間
2年次4月から5年間
履修対象者
奈良県立医科大学医学部医学科2年~6年次学生
養成する専門分野と人材像
解剖学、生理学、生化学、病理学、細菌学、薬理学、寄生虫学、免疫学、法医学、公衆衛生学の分野で活躍し、地域と世界に貢献する基礎医学・社会医学研究者
研究医養成コースで期待される成果や効果
- 研究医養成コースでは、基礎医学・社会医学研究分野で活躍できる人材を養成する
- 早稲大学と本学の連携が強化され、世界で活躍する研究者を輩出する
- 奈良県立医科大学から世界をリードする研究者を多数輩出し、本学のみならず、世界で本学出身の研究者が活躍する
履修概要
研究医養成コースの学生は、下記「本学研究医養成コース」カリキュラムの受講が必修となります。一方、卒業までの間、奨学金が貸与されます。研究医養成コースを修了するために論文の作成・発表を行い、本学卒業後は医師免許を取得し、初期臨床研修を終えた後、本学または連携校の大学院医学研究科博士課程に入学し、3年間での学位早期取得を目指します。大学院修了後、基礎医学・社会医学系教室の教員として一定期間、研究に従事することで奨学金の返済が免除されます。
教育の特色
基礎医学・社会医学研究者となる事を希望する学生に対して、第2学年から卒業まで一貫した研究医養成コースを設置し、主として、夏期、春期の休暇期間中を利用して研究活動を行い、論文を発表する。各学生に1名以上の研究医メンターがついて指導を行う。6年一貫のカリキュラムを2年次以降で研究医養成コースとして履修する。単位としては、一般学生と同じ単位数である。
研究医養成コース一覧
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A コース |
B コース |
C コース |
大学院 |
卒業後に医師免許を取得し、大学院(本学医学研究科博士課程、関西医科大学大学院医学研究科博士課程、早稲田大学大学院先進理工学研究科後期課程のいずれか)に進学して学位を取得(初期臨床研修も可能) |
卒業後の進路、学位取得等の制約なし |
修学資金 |
○編入学 20万円/月 |
選択不可 |
○学内選抜 20万円、10万円、
又は5万円/月から選択 |
貸与なし |
大学院修了後 |
大学院修了後、基礎医学系又は社会医学系研究医として、本学又は奈良県に直接的、間接的に貢献する研究活動に従事(修学資金貸与期間の1.5倍)すれば、修学資金返還を免除 |
大学院修了後、研究活動に従事する場合は、基礎医学系又は社会医学系研究医として、原則採用する。研究活動の内容や場所は限定しない。 |
制約なし |
- 研究医養成コースとはどのようなものですか。
研究医養成コースに特化して実施する2年次編入学試験に合格した学生と、本学の学部生から選抜した学生(学内選抜)を対象として研究医養成コースを設けています。
一般学生が受講する各学年の通常カリキュラムの一部に代えて、将来専門にしたいと希望する基礎医学・社会医学系教室での実験・実習、学術論文作成のコース受講等早期から研究体験をします。
学部卒業直後に大学院に進学して学位(博士)を取得し、大学院修了後は所定の大学において研究医として関連する研究活動に従事するまでの卒後キャリア形成期間を想定しています 。
※学内選抜については、随時受け付けています。
- 研究医養成コースには、修学資金が貸与されるようですが、どのような内容ですか。
編入学試験及び学内選抜により研究医養成コースを履修する学生には、アルバイト等の懸念なく研究医を目指した学修に励むことができるよう、学部卒業までの間、当該期間を限度として、修学資金を貸与します。なお、当該期間内で休学等が生じた場合は、その間貸与は休止されます。
<貸与額>
編入学: 20万円/月
学内選抜: 20万円、10万円又は5万円/月
- 貸与された修学資金の返還免除条件について教えてください。
修学資金の貸与を受けた者は、学部卒業後、MD研究者となるために次のようなキャリア形成を行っていただくこととなり、これらの要件全てに該当すれば、修学資金の返還が免除されます。
①医師免許を取得(卒業年または翌年に取得のこと)
②本学の理事長が指定する大学院に進学し、基礎医学系又は社会医学系の専攻課程を修了し、かつ、学位を取得
③大学院修了後、本学の理事長が指定する大学又は研究機関等において、基礎医学系又は社会医学系の研究医として、本学又は奈良県に直接的・間接的貢献する研究活動に従事。なお、従事期間は、修学資金の貸与期間の1.5倍の期間に達することが必要
- 貸与された修学資金の返還を求められる場合はありますか。
卒業までの間で退学や学業成績が著しく不良等の場合貸与を打ち切る場合があります。また、「Q.貸与された修学資金の返還免除条件について教えてください」の①から③に該当しなかった場合等には返還を求めることとなります 。
※大学院修了後は、研究医として研究活動に従事することとなりますが、修学資金返還免除要件となる研究活動従事期間経過後の進路の制約はありません。
- 学部を卒業した後、返還免除条件に該当するまでの間、何年必要となりますか。
大学院修学期間4年(早期修了又は後期課程の場合3年)および 研究活動従事期間(例1・2)が必要です。
例1)2年次から受講した場合(貸与期間5年)
研究活動従事期間7年6ヶ月(貸与期間の1.5倍の期間)
例2)4年次から受講した場合(貸与期間3年)
研究活動従事期間4年6ヶ月(貸与期間の1.5倍の期間)
なお、医師免許を取得後、進学せずに初期臨床研修に従事する場合は、上記に2年が加算されます。
- 医師免許取得後、直ぐに大学院に進学しなければなりませんか。
医師免許取得後、臨床研修病院で2年間の研修に従事することは可能です。この間、大学院進学を猶予し、臨床研修終了後は直ちに本学が指定する以下の大学院に進学することとなります。
奈良県立医科大学附属病院では初期臨床研修プログラムのひとつに基礎研修医プログラムがあり、最大半年間の基礎研究を正規臨床研修の中で行うことができます。
・奈良県立医科大学医学研究科博士課程
・早稲田大学大学院先進理工学研究科博士後期課程
・関西医科大学大学院医学研究科博士課程
- 大学院修了後に指定する大学または研究機関等とはどのようなものですか。
【指定する大学】
(1)奈良県立医科大学
(2)早稲田大学
【指定する研究機関等】
民間の研究機関、製薬会社、行政機関を含む
- 本学又は奈良県に直接的・間接的に貢献する研究活動とはどのようなことを指すのですか。
所属する本学の基礎医学・社会医学教室としての研究が原則です。
この他、当該教室との共同研究、研究論文の共著、外部資金による共同プロジェクト、産学官による連携プロジェクト、県の社会調査への協力等が想定されます。